2017年11月19日日曜日

2017.9月 青森の旅4

恐山菩提寺へ

6日目、恐山に行く途中に怪しい家発見。

 見た瞬間車をバックして撮影だ。

 熊だ!熊の作り物がシャケをかじっておる

 うおおお!モモンガ飛んでるし!

むつ矢立温泉の近く、174号線からヘヤピンカーブで4号線に入ったところです。
個人のお家だったのでしょうか?どんな方がこの動物を?? 情報求む。

さらに山道を走ると、いきなり開けて透明度の高い湖がひろがり、さわやか。
めっちゃいい天気で”おどろおどしい感じ”はいっさいなし。

 宇曽利山湖 水清らか!

 これが有名な三途の川と太鼓橋

 今はわたっちゃ駄目、絶対。

 駐車場には六地蔵。


 やってきました恐山菩提寺。

 地蔵菩薩と風車がお出迎え。

 ずずいと進んで、本堂の彫刻に注目

 つぼが割れて水が出てる?変な題材

なんか今まで見たことの無い不思議な彫刻。
なんか不吉?と思うのは地獄や極楽が近いお土地柄でしょうか?

 境内には温泉があります。

 参拝客は自由に入れる!

 こんな感じ

その名も「恐山温泉」。うむ、恐れ多いかんじ。
強酸性の硫黄泉で、温度高め。男、男、女、混浴の4つある。
参道から外れ、宿坊の裏に回ると、混浴の「花染の湯」がある。
ここが比較的温度が低く入りやすいと聞いて、いってみた。

 近くで源泉がぼこぼこ出てる。

 泥パックによさそう。

 あった!花染の湯

 誰もいなかったら入ろう。

 やった、貸し切り!!

はいりまーす。
透明と乳白色のあいだ、いーい感じの温泉見えて、ぬるめと言っても熱い!
強酸と熱さでビリビリです。贅沢な源泉掛け流しで、禊ってかんじ?
人が来るのも嫌なので、からすの行水です。

 硫黄が鍾乳石のようにこちっと層をつくる

 換気せよが怖い。長湯駄目、絶対。

湯冷めしないように気をつけて、いよいよ恐山まわります。

 荒寥とした中に積まれる石

 石仏、風車、、、キタってかんじ。

石ばかりの風景から一転、宇曽利山湖はまさに「極楽浜」と言われるのが納得。
切り取ると、南国の海に見えちゃう。

 どこにいるのかわからなくなる。

 瞬間、ウユニ湖!

恐山というと、寺山修司の「田園に死す」のおどろおどろしいイメージが前面に出てしまうけど、晴れてる日はなんだかサワヤカな場所ですわ。

 水蒸気があがっている場所。ナントカ地獄

 六地蔵に赤い実をおいてみた

 手ぬぐいを掛けるのにも意味があるのか?

覚悟したほど恐ろしい場所じゃなかった、恐山。
そして、イタコは不在だった!(昔はイタコ小屋が並んでたそうだが)

 山中、恐山の水を汲む。うまし。




浅虫水族館

 一転、明るい水族館へ!

 ここは、ホタテの養殖が勉強できるよ

 1 こうで

 2 こうで

 3 こうじゃ!

なにか卵から養殖場で育てるのかと思っていたら、稚貝を船で集めてきて
それを1の網に入れて海で放置。しばらくして引き上げて選別して2の網に入れて海で放置、それを繰り返しておおきくなったら3のように貝をくくりつけて放置
とにかく海任せ・・・・に見えてしまう、ホタテの養殖なのでした。

 ナメダンゴの可愛さにめろり

 ここるちゃん いたる所で推されていた。



酸ヶ湯(すがゆ)

昨日は熱射病になりそうだったのに、今日のこの寒さはどうよ?
って、ここも八甲田山だし、冬は5m近く雪が降るというお土地柄。

 寒いぃ!温泉日和だよ。

 あこがれの湯にいま・・・


 大浴場ヒバ千人風呂 公式HPより

混浴なので、湯浴み着持参ではいりますよ。
女性用の更衣室には、脱水用の洗濯機があるのがうれしい。
写真右中央にある板垣のむこうが女性用通路で、
一番奥の浴槽につかりながらそーっと混浴地帯に入れるという親切設計。
さすが、天下の酸ヶ湯!!泉質は最っ高!!!いつまでも入ってられる。


蔦温泉

 今回の旅で一番いい旅館なのです

 面白い面構えだな。

早速お部屋へ

 趣のあるロッキングチェアー付き! 

「66号室はいい部屋なんですよ」・・・とご案内の方が語りだしたことには、
この部屋(別館客室内装を移築した)で、岡本おさみ氏が「旅の宿」の詩を書いたと。

 あ、この歌知ってる!

 吉田拓郎ほか、フォークのCDたんまり

 〜世界のトイレ〜 蔦温泉

建物の柱とか、欄間にあたる部分にやたら「こぶのでた床柱」みたいなすごい木が使われていた。こんなトイレ怖いよ。(笑)

さてこの蔦温泉、JR新幹線のポスターになった「蔦沼」の近くにあるため、
オンシーズンになると、激混みスポットなのです。
が、まだ今は紅葉前なのでゆるーく散策しようと、早起きしましたよ。

 早朝の蔦沼スゲー。鏡像半端ない。

 視界がぐらぐらする迫力。

 紅葉しちゃうとこう!

 別の沼。

エメラルドで「沼」な感じしない。石森章太郎の「龍神沼」のイメージがハマる。

 ちょっとガレ入った。


奥入瀬渓流

本日は大自然スペシャルが続きます。

 リアルに出没中でちょっと怖い。

 出ても不思議は無い深い緑。

 これが奥入瀬渓流だ。

 水、清らか。

 水の動きに魅入られてしまう。

 ガレ2。滝スポットもあります。



星野リゾート奥入瀬渓流ホテル

岡本太郎の「森の神話」が見られると聞いて、ロビーにお邪魔。

 入って正面にどーん!おおお。

 火がもえてる、ちゃんと実用の煙突。

 高さ8.5m重さ5tの大迫力。

 太郎サインみっけ。



十和田市現代美術館

旅のラストは十和田市現代美術館で締めくくります。
の、まえに、B1グランプリで有名な「十和田バラ焼き」いきまーす!

 焼き肉臭にそぐわぬバラの飾り

 カセットコンロのつまみにまで!

 タマネギにバラ肉をどーんと乗せて

はじめから肉をばらしません。
まずタマネギを存分にませていためてから、「私が合図したら肉をばらしてください」!
店員さんのご指導のもと、じゅわじゅわ焼いて、ウマウマします。

 ウマーと言えば通りに馬が。

官庁街通りは、戦前、旧陸軍軍馬補充部が設置されていたことから、「駒街道」という愛称で市民に親しまれているそうで、それで馬推し。
現代美術館の近く(ほぼ向かい側)には、町中アートがいっぱい!

 ファットハウス(エヴィン・ヴルム)

 愛はとこしえ十和田でうたう(草間彌生)

 ゴースト(インゲス・イデー)

 でかいよ、ゴースト!!

十和田の町の人、普通にこんな面白い物が見られてうらやましいですね。
ここからは対岸、美術館の敷地のアート作品。

 アッタ(椿昇) 怖いよ


 フラワーホース(チェ・ジョンファ) でたー!

 晴天にこの色彩!すっごいパワーだ。

 蹄のうらはバラの花

 旅の印象持ってかれる。Tシャツ買ったよ。

 夜露死苦ガール2012(奈良美智)

館内は撮影禁止なのが残念でならぬ。
でっかいばーちゃん、撮りたかったなあ。(撮れないとこは公式より)

 これ! スタンディング・ウーマン(ロン・ミュエク)

渡り廊下の外にいた怪しいやつも、常設展示で、公式に載ってた。
あっちとこっちとそっち:ぼくはきみになれない(山極満博)↓ タイトル長いよ。


 バケツからゾンビーバー!?アートとは・・・

 ここどこ? ミステリアスな逸品

ロケーション(5)(ハンス・オプ・デ・ビーク)が、かなり印象的。
暗ーい部屋で、しばらく何事かわからないのだけど、目が慣れると高速道路沿いのダイナーの中にいる・・・という不思議な体験。


常設展示の後は、企画展「横尾忠則 十和田ロマン展 POP IT ALL」(撮影可)

 懐かしい!何かの本の表紙

 横尾さん、猫好きな方なのですね。

 愛猫の思い出、せつない作品群

 五十六億七千万年後に猫弥勒さまが

 天井に照明が無い、でっかいカフェスペース

いやー遊んだ遊んだ。
この日は岩手県八幡平のICすぐそば、新安比温泉に宿泊。
翌日は喜連川早乙女温泉経由で東京に向かって爆走!
7泊8日、フラワーホースのカラフルな印象が強く残った旅でした。


(青森の旅1はこちらから)